~避暑地の猫~
脳のリズムが奏でる永遠の時空
大宮/音信普通

玉川温泉〔3〕書籍150冊分のコピー


≪玉川温泉シリーズ目次≫
[1]B爺M
[2]宇宙からのサイン
[3]書籍150冊分のコピー
[4]赤いブツブツ
[5]宇宙からのサイン再び
[6]宇宙からの使者



B爺Mは2曲目に突入中。

さて、源泉50%の湯の次は、いよいよ100%の湯へ。

ふつう「五臓六腑にしみわたる」というのは
飲食したときに使う表現ですが、私の場合、
100%の湯に入るとこの言葉がまっさきに浮かんできます。

こういうお湯はなかなかありません。
いやあ、ホントにしみわたるわ!
身も心も解放されていくのが分かる。



今回は昨年と違って、のんびりとした時間を満喫できそう…。
前回は「今ひとつ解放感に欠ける湯治」だったからなあ…。

また走馬灯のように蘇ってきちゃいました。
昨年の湯治はちょっと訳ありで
のんびり気分とは程遠かったんです。

どういうこと?
“訳あり”の理由をお話する前に
そこに至った経緯は以下のとおり。


「年間何冊くらいの本を読むんですか?」と、
患者さんからよく聞かれるんですが、
だいたい200冊前後くらいでしょうか。

医学書などの専門書を入れると、もっと多いとは思いますが。

30代のころ、軽井沢に隠棲していたときは3年間で
1000冊近く読みましたが、さすがにそういうペースは今は無理…。


でも、読みたい本は次から次へとリストアップされ…。
買ったはいいけど、そのまま書庫のなかのスカイツリーと化して…。

一昨年の年末、玉川温泉行きを数日後に控えたクリスマスの夜、
部屋の中でそれがついに崩落!
バサバサバサと崩れ落ち…。

「もう、いい加減、全部まとめて読んでしまいたーい!」

突き上げてくるような強烈な衝動に駆られました。
その時点で溜まりにたまった本の数、およそ150冊。

さて、どうしたものか?


年末年始の休みを温泉と断食だけで終わらすのはもったいない。
どうせだったら、温泉・断食・読書を3セットまとめてやろう!

でも、速読ができない自分には1週間で150冊は無理。
っていうか、そもそも持っていけないだろ!(独りツッコミ)

ならば、とくに読みたいものだけをチョイスして持っていく?
今の自分の五感に訴えかけてくる優先順位を決めて、上位10冊を選ぶ?


ところが、ほとんどの本の中身を覚えていないことに気づいたんです。
買ったときは、本屋でパラパラしたり、
アマゾンのレビューを見たりしているわけですが、
そのときの自分がいったいどんな内容に響いて購入を決断したのか、
すっかり忘れちゃってる…。

仕方ない。もう1回全部パラパラするか。
で、テレビから流れる「きっと君は来ない…ひとりきりの」
なんてメロディーを聴きながら、
独りページをめくり出したら、なんかこれって虚しい。
なんか違う気がする。

それに、このままでは出発まで、とうてい間に合わない。
その瞬間、私の中に1つの名案(迷案?)が浮かびました。

本の中身は「目次、作者のまえがき、あとがき」を読めば、
たいていは想像がつく。

よーし!150冊全部の目次、まえがき、あとがきをコピー印刷して、
それを玉川に持って行って、そのすべてをじっくり読もう!

そのうえで優先順位を決めて、来年1冊ずつ丁寧に読んでいこう!

で、さっそく翌日、
家内に協力してもらって、2人でその作業を始めたんですが、
これが思ったよりハードワークで面倒ったらありゃしない!

…でも、なんとか出発までに間に合って、持っていくことができました。
下の写真が、その現物です。

玉川温泉は、その源泉パワーが強すぎて
電化製品がすぐに壊れちゃうんですって。

なので、一部を除いてほとんどの部屋にテレビはありません。
昨年はたまたまテレビ付きの部屋に泊まったんですが、
スイッチを入れることは一度もなく…。

部屋の中では、鬼気迫る勢いでコピー用紙とにらめっこ…。
テレビを見る余裕なんかないわけです。

そりゃそうですよね。正月休みが終わるまで、
つまり湯治期間中に、全部に目を通さなかったら、
何のためにあんなに頑張ってコピーしたか分からなくなっちゃう。

はたから見たら、なんて風変わりな湯治客…。
夫婦連れの客なのに、夫のほうは断食してるから、
食堂に顔を一切出さない。

いつも奥さんが独りで食べてる。
旅館の従業員はほんとうに不思議な客だと思っていたでしょうね。

でも、そのおかげで、
昨年はその優先順位どおりに読み進めることが…、

んー、まあ、なんとかできたんですが、
相変わらず超スローペースでした。

そっちが優先だと分かっているのに、
リアルタイムで入ってくる新しい本に絶えず目移りしちゃって、
そのときの気分で“読みたくなる本”ってあるじゃないですか。

どうしてもそっちに行っちゃうんですよね。
で、昨年の年末の時点で、結局最後の十数冊が残っちゃって、
それを今回2度目の玉川に持参することになったんです。

これを全て読み終えて、
昨年の玉川温泉に始まった「150冊コピープロジェクト」が
ようやく終わることになります。

今回も断食と湯あみ、そして今回は
“の~んびりと心ゆくまで読書”。

さあ羽を伸ばしてゆっくりするぞー!

ムム?いつのまにかB爺M終わっちゃってる…。
お爺ちゃん、もっと歌って!


≪玉川温泉シリーズ目次≫
[1]B爺M
[2]宇宙からのサイン
[3]書籍150冊分のコピー
[4]赤いブツブツ
[5]宇宙からのサイン再び
[6]宇宙からの使者